こんにちは、ボットロジークリニックDX研究チームです。近年、業務効率化や集患数増加を実現するために、LINE公式アカウントを利用するクリニック・病院が増えています。しかし、そもそも「LINE公式アカウント」について正しく理解できているでしょうか?今回は「LINE公式アカウントとはいったい何なのか?」、「LINE公式アカウントにはどのようなメリットがあるのか?」、「LINE公式アカウントを具体的にどのように活用すればいいのか?」とお悩みの読者の方にもわかりやすいように、メリットや活用例を交えながらLINE公式アカウントについて徹底解説します!LINEの概要と重要性LINE公式アカウントは簡単に言うと、LINEの事業者バージョンです。LINE公式アカウントでクリニック・病院用のアカウントを作成し、患者様とLINE上で友だちになります。LINEとは、日本において全人口の約70%(約9,300万人)ほどの利用者数がある日本最大のコミュニケーションツールです。コミュニケーション以外にもニュース配信やLINE決済、エンタメなど様々なサービスが展開されています。使いやすい理由から、1日に1回以上利用する数は85%で、10〜20代で90%以上、30〜50代で80%以上、60代以上で70%以上が利用しています。生活に溶け込んでいるLINE上で患者様と友だちになれると、クリニック・病院も生活に溶け込んで来院しやすくなったり、問い合わせしやすくなったりするのです。LINE公式アカウントの概要と重要性LINEの重要性を理解したところで、LINE公式アカウントについて見ていきましょう。見やすいHP+チャット機能のイメージLINE公式アカウントはすばやく、届けたい情報を、相手に見てもらいやすいプラットフォームです。HPのように診療内容や電話番号、アクセス、よくある質問などさまざまな情報をアカウントに記載できます。また1対1のチャット機能で個別にコミュニケーションが可能です。診療後の補足資料送付やリマインドなどを即座に送り、見ていただけます。コミュニケーションのハードルが下がり、親近感がわくでしょう。業界を問わず多くの企業・団体が運用しているLINE公式アカウントを開設している企業は300万以上と言われています。クリニック・病院のみならず、美容室やパーソナルトレーニング、不動産仲介などあらゆる企業が使用しています。そのため、患者様も事業者とLINE上でのコミュニケーションに慣れていて、安心感があるでしょう。クリニック・病院における運用は増えているLINE公式アカウントを活用して新規・既存の患者様へのアプローチを行っているクリニック・病院も増えています。活用例として、健康情報の発信や新規導入した医療機器・自費診療メニューの紹介、予約への誘導などがあります。無料で使えるので、使わない理由がありません。LINE公式アカウントをクリニック・病院が活用するメリットクリニック・病院がLINE公式アカウントを導入するメリットは3つあります。メリット1. 患者様とすばやくコミュニケーションがとれるLINE公式アカウントを導入すると、電話や窓口対応による以下の課題をLINE内の機能を活用して解決可能です。営業時間中しか対応できないという課題を、24時間AIチャットで対応可能1人につき1人のスタッフしか対応できないという課題を、チャット機能で複数人と同時に対応可能患者様の話す時間が限られるという課題を、24時間AIチャットで対応可能予約のチャンスロスをなくし、患者様からの連絡や対応を多く受け入れられるため、患者様満足度が向上します。さらにLINEの開封率はメルマガ開封率の7.4倍とのデータ(https://line-sm.com/blog/mail_line/ 参照)もあり、情報発信で患者様との接点を持てる可能性が高まります。メリット2. HPより簡単にカスタマイズができるHPはデザインやWeb機能など専門的な部分が多く、一度作成したら改修するのに時間と費用がかかります。一方、LINE公式アカウントの場合、プロフィール画面にあるテンプレートによって変更しやすく専門的な知識は不要です。より詳しい情報はHPに、ホットなニュースや重要性の高い情報はLINE公式アカウントで発信するなど賢く使い分けましょう。メリット3. 患者様を統計的に把握できるLINE公式アカウントで患者様情報を分析できるため、効率的に新規患者様を増やす、既存患者様のリピートを増やす手立てを考えるヒントになります。具体的にはLINEで友だち追加してくれている患者様の「年齢」や「性別」などの属性を分析します。友だち追加してくれる層、LINE上で予約してくれる層、発信を見てくれる層などを把握して、費用対効果を高めましょう。LINE公式アカウントを患者様が利用するメリット次に、患者様が利用するメリットを3つご紹介します。メリット1. 開始・利用が簡単すでにLINEを利用している場合、新しいアプリをインストールする必要がなく、友だち追加もワンタッチで完了します。また全人口の約70%が使用しているLINEなので、使い慣れているケースが多いです。直感的に操作できる、予約・問い合わせも友達と連絡を取る感覚で身近にできるメリットがあります。メリット2. クリニック・病院からの情報をすばやく受け取れる開封率がメルマガよりも7.4倍であるLINEだからこそ見られる確率も高く、送った瞬間、通知が届きます。例えば臨時休診など急ぎかつ重要な情報を、わざわざHPを開いて見る必要はなくクリニック・病院からのLINEメッセージで受け取れるのです。メリット3. 電話より気軽に相談・問い合わせができる今の時代、電話ではなくネット上で連絡を取り合う機会が増えたため、電話での連絡は自ずとハードルが高くなってしまいます。またクリニック・医院の営業時間内に連絡しなければならないのも、日中学校や仕事に行っている患者様にとってはハードルが高いでしょう。LINEを利用すれば営業時間を気にせず、ネット上で個別に連絡を入れられるメリットがあります。一方、クリニック・病院側は頻繁に連絡を受けると負担になりかねません。よくある質問などの情報を整理して、患者様が自分で解決できるようにしたり、チャット連絡を制限したりするなどの工夫は必要です。LINE公式アカウントを活用する際の注意点では実際に運用していく際に注意した方が良い点を2つお伝えします。注意点1. 短期的に成果がでにくいLINE公式アカウントを効率良く使えるようになるのは、友だち登録数が増えてからです。友だち登録数を増やしている段階では、LINE公式アカウントで代替できるはずの予約電話対応や予約管理、問い合わせ対応も電話や窓口で行いつつ、LINE公式アカウントでも並行して行う必要があります。十分な友だち登録数になり、患者様にも周知が行き届けば、LINE公式アカウントでほとんど対応可能になるため、効果的に利用可能です。注意点2. 友だち登録数が増えると費用が上がりやすいLINE公式アカウントの友だち登録数が増えると、上位プランにあげる必要があり、費用が発生します。2023年7月現在の料金表は以下の通りです。 (出典:https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/plan/)売上UPにつながる!クリニック・病院に役立つLINE公式アカウント機能クリニック・病院で売上アップにつながる機能を4つ解説します。機能1. クリニック・病院の魅力をアピールできる「プロフィール」プロフィールではクリニック・病院の雰囲気や魅力を伝えるため画像や色味、一言を決めましょう。HPやブログなどと統一していると認識されやすいです。診療内容、アクセス、SNSなど患者様に必要な情報を一覧化して表示もできます。機能2. タッチ1回で医院・クリニックに連絡できる「リッチメニュー」チャット画面下部に表示される機能を「リッチメニュー」といいます。プロフィールでは載せきれない情報を記載し、クリニック・病院の情報を網羅可能です。また、例えば医師のメッセージなど、HPの特定ページのリンクを貼付けてHPに誘導もできます。機能3. 全患者様との接点づくりができる「一斉配信」友だち登録されている患者様に対して、休診案内やイベント案内などの情報を一斉に発信できます。また文字だけではなく、画像も一緒に発信可能です。ただし、配信数は無制限ではなく有料のため注意しましょう。詳しくは本記事の「LINE公式アカウントを活用する際の注意点」を参考ください。機能4. 患者様への個別フォローで信頼度アップ!「個別チャット」通常のLINEのように、友だち登録してくれている患者様と1対1でチャットが可能です。個人個人にあった対応が取れる、患者様とクリニック・病院双方にコミュニケーションが取りやすいなどのメリットがあります。患者様と信頼が深まると、自然に選ばれるクリニック・病院になっていくでしょう。またほかにも、AIが対応してくれる「自動応答メッセージ」や画像・動画を投稿して新規患者様にアプローチできる「LINE VOOM」といった機能もあります。これらは無料で使用できるので、大いに活用していきましょう。クリニック・病院のLINE公式アカウント活用例最後に、LINE公式アカウントで売上を上げる活用例を3つご紹介します。活用例1. 臨時の情報や定期的な健康情報を「発信する」急な休診を発信すれば、「せっかく行ったのに休みだった」というケースを減らし、顧客満足度低下を防げるでしょう。また患者様にお役立ちできる健康情報を発信して定期的に接点を持てるので、必要な時に連絡が来る確率が高まります。「LINE VOOM」で友だち登録以外の方にも動画や画像で魅力やお役立ち情報を発信し、新規患者様を増やしていきましょう。活用例2. 自動・手動で効率よく温かな「コミュニケーションをとる」1対1のチャットで患者様の個人情報+コメントを送ったり、悩みを解決したりして信頼を高めていきましょう。LINE公式アカウント内のチャット機能をうまく活用すれば、予約の確認や変更、症状の相談など患者様からのメッセージに直接応答可能です。患者様との信頼が高まれば、かかりつけ医院として通っていただけます。活用例3. ほかサービスとの連携による「診療予約システムとして運用する」通常のLINE公式アカウントのみでは、情報掲載やチャットといった使える機能が限られています。しかし、他のサービスと連携するとより効果的に活用可能です。例えば予約システムと連携させると、患者様はLINEから予約システムを介して予約できます。文字を打つ必要も、予約システムをWeb上で開く手間も省けるのです。またクリニック・病院側にとっても、電話や窓口での予約にかかる作業の削減につなげられます。ほかにも、よくある質問を体系的に詳しく表示させる機能を活用すると、問い合わせ電話の削減につながります。LINE公式アカウントでクリニック・病院業務のサポートを!LINE公式アカウントでは効果的な情報発信やお互いが気軽に時間を問わずに連絡ができるチャット、ほかサービスと連携するなど、さまざまな使い方が存在します。一方、短期的には成果が出にくい、月額利用料がかかるといったデメリットもあります。メリット・デメリットを理解して、業務効率化と顧客満足度アップを実現していきましょう。LINE公式アカウントと密な連携ができる診療予約システム「Nest診療」「Nest診療」は、診療予約システムの中でもLINE公式アカウントとスムーズな連携が取れるシステムです。導入すると、クリニック・病院側にとっては問い合わせ・予約のための電話や窓口対応が大幅に削減される業務効率化が期待できます。患者様側にとっては、予約しやすい、個別に必要な資料を受け取りやすい、直接しにくい相談がしやすい、事前に問診を受けられるので待ち時間が減るなどのメリットが多く、顧客満足度アップにもつながります。使いやすい結果、LINE公式アカウントの友だち登録数も伸びやすくなるでしょう。さらに友だち登録数に対して一斉配信でお役立ち情報を送って定期的に接点を持ち、かかりつけ医になっていきます。最終的に、集患も見込める、といった好循環を作り出し、売上アップにつながるのです。クリニック経営の課題を解決するなら"Nest診療"株式会社ボットロジーは、医療機関向けにLINEを活用した予約管理システム「Nest診療」を提供しており、すでに500件以上の医療機関に導入いただいています。 「Technology Partner」として、医療機関の業務効率化と体験の向上に向けたソリューションの開発・提供を行い、課題解決をサポートしてまいります。診療の効率化や再診率の向上などのクリニック経営の課題をLINEを使って解決したいと考えている医療機関様は、ぜひ"Nest診療"をご検討ください。