こんにちは、ボットロジークリニックDX研究チームです。コロナ禍や情報通信機器の発達に伴い、Web上で完結させるサービスが増加傾向にある中、診療さえもオンラインで行うケースが増えてきました。ほかのクリニック・病院に出遅れずに、特に若年層のWebに慣れている患者様に選ばれるクリニック・病院になるためにも導入は避けられません。そこで今回は、オンライン診療をLINEで行う方法について解説していきます。近年高まるオンライン診療サービスの需要医療業界全体のデジタル化の中でも、オンライン診療はクリニック・病院と患者様双方にとってメリットがあり、普及を促す厚生労働省の声明もあります。さらに感染対策や自宅で受診可能な手軽さを受けて、今後も普及されることが予想されます。LINEでオンライン診療を行う3通りの方法オンライン診療にはさまざまなやり方やサービスが存在します。その中でも特に使いやすいLINEを利用してオンライン診療を行う3つの方法について、サービスの特徴や費用をご紹介します。LINEドクターの利用1つ目はLINEドクターを利用する方法で、LINEドクターとはLINE社が開発しているサービスです。患者様は会員登録のうえ診療受付を行い、オンライン診療開始となります。患者様が支払う費用は、診療代のみで初期費用、月額基本料金は0円です。クリニック・医院側の費用は診療代金の3.5%をサービス利用料としてLINEドクターに支払う形になります。LINE内機能を活用した無料での運用2つ目は複数のLINEに搭載されている機能を利用してオンライン診療を行う方法です。さまざまな使い方がある中で、使用例を1つご紹介します。LINE公式アカウントのチャット数は、月通数によって無料か有料か異なります。通数が多い場合はライトプランやスタンダードプランに変更する必要があります。「Messaging API」を利用した外部システムとの連携3つ目はMessaging APIを介して外部システム上で行う方法です。LINE公式アカウント単体の利用ではなく、オンライン診療システムやアプリケーション、時間帯予約システムなどと連携させると、便利さが増したり利用できる機能の幅が広がったりします。特に現在では、時間帯予約システムを連携させて、LINE友だちである患者様にかかりつけ医にする仕組みづくりができるシステムが増加しています。費用感は、何を連携させるかによって異なります。それぞれの方法のメリット・デメリット自医院の経営に適しているかどうか判断するために、各々のメリットとデメリットを知っておきましょう。LINEドクターの利用メリットは機能が多く、支払いの自動化や薬の配送まで一元管理ができる点です。一方、患者様が増えるにつれてシステム利用料も増えてしまいます。LINE内機能の活用した無料での運用基本的に無料でLINE上で完結させるメリットがあります。しかし複数の機能を導入して利用するための準備から運用までに時間と手間を要してしまいます。またクリニック・病院における薬や処方箋の在庫には限りがあり、補充にも時間と手間がかかります。「Messaging API」を利用した外部システムとの連携3つの方法の中で融通が最も効くのはMessaging APIの活用です。ただし、使用する外部システムにMessaging APIとの連携機能があるのかが条件になります。クリニック・病院のオンライン診療業務に関する理想の運用から逆算して最適な連携ができれば、クリニック・病院側だけではなく患者様側にも便利で簡単に使っていただけます。LINEでオンライン診療を行う際の3つの留意点実際にオンライン診療をLINE上で行う際には以下3つを行いましょう。LINE公式アカウントの設定・整備をするオンライン診療の方針が決まった後は、LINE公式アカウントの設定、整備を行います。プロフィール設定やメッセージ配信、有料プランの場合にはアカウントの認証申請、支払いもLINEで行う場合には支払い方法の登録などが必要です。おすすめはリッチメニュー機能です。予約システムへの予約ページをリンクできたり、ECサイトへの接続ができたりします。「患者様にとって使いやすいのか」といった目線で作成しましょう。LINE公式アカウントの友だちを増やすいざオンライン診療をLINE上で行おうと思っても、友だちが少なければ開始しづらいのが現状です。LINEを活用すると決めたら、友だちを増やす対策を行いましょう。例えばクリニック・病院内にQRコードやLINE公式アカウントの友だち登録ポスターを掲示する、HPに友だち登録への導線をつくる、来院した患者様に声掛けを行うなどの方法があります。LINEオンライン診療を患者様に案内する友だち登録数が増えたらようやくオンライン診療サービス開始の通知を行います。一斉送信などでオンライン診療がLINE公式アカウントから予約、受診、支払いなど提供できるサービスと予約方法などをご案内します。患者様の準備物、予約〜診療までの流れなど丁寧にわかりやすく解説しましょう。Webが苦手な方でもわかる解説があるのとないのとでは、オンライン診療サービスの利用数も異なります。LINEを活用してオンライン診療をより身近に患者様のほとんどが日常で活用しているLINE上でオンライン診療ができると、より親しみやすくなるでしょう。さらに外部システムとうまく連携を行うことで、集患にもつながります。今後のデジタルネイティブ世代にも選んでもらえるクリニック・病院を目指しましょう。クリニック経営の課題を解決するなら"Nest診療"株式会社ボットロジーは、医療機関向けにLINEを活用した予約管理システム「Nest診療」を提供しており、すでに500件以上の医療機関に導入いただいています。 「Technology Partner」として、医療機関の業務効率化と体験の向上に向けたソリューションの開発・提供を行い、課題解決をサポートしてまいります。診療の効率化や再診率の向上などのクリニック経営の課題をLINEを使って解決したいと考えている医療機関様は、ぜひ"Nest診療"をご検討ください。